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ロデオドライブの“ ため息 “

A sigh of awe on Rodeo Drive        

〜ビバリーヒルズに佇む『アンダートン・コート・ショップス』の魅力〜

世界中のハイブランドが軒を連ねる、ロサンゼルス・ビバリーヒルズの「ロデオドライブ」。最先端のファッションと洗練された空気が漂うこのストリートの一角に、巨匠フランク・ロイド・ライトが手掛けた貴重な商業建築があるのをご存知でしょうか。

1952年に完成した『アンダートン・コート・ショップス(Anderton Court Shops)』。ライトがロサンゼルスで最後に設計したこの建物は、現代のファッションシーンと見事な共鳴を果たしています。今回は、この隠れた名建築の魅力と、そこに息づくライトの空間設計の哲学を紐解きます。

周囲と一線を画す、圧倒的な造形美

フラットなファサード(正面デザイン)の店舗が並ぶロデオドライブにおいて、アンダートン・コート・ショップスはひときわ異彩を放っています。

象徴的なのは、天空に向かって伸びる鋭角な「尖塔(マスト)」と、逆V字型のドラマチックな外観です。ライトは、あえて周囲の伝統的な商業建築とは対照的なデザインを採用することで、ストリートに新たなリズムと視覚的なアクセントをもたらしました。これは単に目立つためではなく、行き交う人々の視線を自然と建物へ誘導する、ライトならではの計算された「街との対話」でもあります。

スロープが生み出す「回遊する」ショッピング体験

この建築の最大の特徴は、建物の内部空間にあります。ライトは各店舗を平面的に並べるのではなく、中央の吹き抜け空間を囲むように「スロープ(斜路)」を配置しました。

お客様は階段ではなく、なだらかなスロープを歩きながら、半階ずつスキップフロアのように配置されたショップを巡っていきます。この流れるような動線は、後に完成するNYの傑作「グッゲンハイム美術館」へと繋がるアイデアです。

ショーウィンドウを外から眺めるだけでなく、光が差し込む立体的で連続した空間を「歩く」こと自体を楽しむ。ライトは、ショッピングという行為を、単なる消費から「豊かな空間体験」へと昇華させたのです。ファッションの美しさを、建築の動線がさらに引き立てる見事な仕掛けと言えるでしょう。

現代のハイエンドファッションとの見事な共鳴

ライトの建築は、時代を超えて生き続けます。アンダートン・コート・ショップスは長年の歴史の中で改装が重ねられてきましたが、2024年に大規模な修復が行われました。

そして現在、この歴史的建築はフランスの名門ファッションブランド「GIVENCHY(ジバンシィ)」の旗艦店として生まれ変わり、新たな歴史を刻んでいます。ライトの普遍的で前衛的な空間と、現代の最先端を行くハイエンドなファッション。この二つが融合した空間は、ロデオドライブの中でも特別な存在感を放っており、「良いデザインは時代を問わず、美しいものをより美しく見せる」ということを証明しています。

ライトの哲学を、あなたの日々の暮らしへ

商業施設においても「人がどのように動き、どのように空間を感じるか」を徹底的に追求したフランク・ロイド・ライト。

アンダートン・コート・ショップスに見られる「流れるような動線」「光の取り込み方」「周囲の環境との関係性」は、決して特別な商業建築だけのものではありません。私たちが毎日を過ごす「住まい」においても、最も重要とされる要素です。

私たち『オーガニックハウス』は、こうしたライトの「有機的建築(オーガニック・アーキテクチャー)」の理念を正統に受け継ぎ、日本の風土に合わせた住まいづくりを行っています。お気に入りの服を身に纏うように、美しく心地よい空間に包まれる暮らし。

ロデオドライブの名建築にも息づく、時代に流されない本物のデザインを、あなたの住まいにも取り入れてみませんか?

distinct Editorial team

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Fashion

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Published  

2026/3/9

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2026/3/9

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