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ライトが" 見た "大屋根の下で

Beneath the great roof Wright "saw"    

【建築巡礼】巨匠フランク・ロイド・ライトが心打たれた場所。名古屋「東別院」に見る、時を超えた空間の美学

出典:[Higashi Betsuin (Naka-ku, Nagoya) BW hdsr 17]by Hyppolyte de Saint-Rambert, via Wikimedia Commons

近代建築の三大巨匠の一人であり、私たちオーガニックハウスのルーツであるフランク・ロイド・ライト。 彼が親日家であり、日本の建築から多大なインスピレーションを受けたことは広く知られています。

実は、ここ名古屋にもライトが訪れ、その建築美に感嘆した場所があることをご存知でしょうか。 今回は、名古屋市中区にある真宗大谷派名古屋別院、通称「東別院(ひがしべついん)」をご紹介します。

家づくりにおいて「普遍的な美しさ」や「土地との調和」を大切にされる皆様に、ぜひ訪れていただきたいスポットです。

出典:[Higashi Hongan-ji Nagoya Betsuin (Naka-ku, Nagoya) VLux5 hdsr 105]by Hyppolyte de Saint-Rambert, via Wikimedia Commons

ライトが見上げた、かつての大屋根

フランク・ロイド・ライトが日本に滞在していた大正時代。彼は名古屋を訪れた際、東別院の旧本堂を目にしています。

当時、東別院の本堂は日本有数の巨大な木造建築でした。ライトはその圧倒的なスケールと、日本の寺院建築特有の「深い軒(のき)」が作り出す水平ライン、そして大地にしっかりと根を下ろしたような佇まいに深く感銘を受けたと言われています。

建築メモ:ライトと水平ライン ライトの建築の特徴である「プレイリースタイル(草原様式)」は、地面に平行に伸びる水平ラインを強調し、建物と自然(大地)が一体となることを目指しています。彼が日本の寺院に見出したのも、まさにこの「大地との融合」だったのかもしれません。

残念ながら、ライトが称賛した当時の本堂は1945年の空襲で焼失してしまいました。しかし、その場所に立つと、彼が何を見つめ、何に心を動かされたのか、その「空間の記憶」を感じ取ることができます。

現代に息づく「東別院」の魅力

現在の本堂は昭和37年(1962年)に再建されたものですが、伝統的な様式を踏襲しつつ、鉄筋コンクリート造で復興されました。

1. 圧倒的な空間体験

再建された本堂も、間口・奥行きともに約50メートルという壮大なスケールを誇ります。畳敷きの広大な空間に身を置くと、日常の喧騒がスッと消え去り、静謐な空気に包まれます。 「住まい」が家族を守るシェルターであるように、寺院もまた、人々の心を包み込む大きなシェルターであることを実感できます。

2. 都市の中のオアシス

出典:[Higashi Betsuin (Naka-ku, Nagoya) BW hdsr 04]by Hyppolyte de Saint-Rambert, via Wikimedia Commons

名古屋の都心にありながら、広々とした境内は緑豊かで、四季折々の表情を見せます。 建物単体ではなく、庭や参道を含めた環境全体で空間をつくる――これは、オーガニックハウスが大切にする「自然と建築の共生」にも通じる精神です。

3. 開かれたコミュニティ

現在の東別院は、「東別院暮らしの朝市」などで多くの人で賑わう、開かれた場所でもあります。 伝統を守りながらも、現代のライフスタイルに合わせて柔軟に変化し、人々が集う場として機能し続ける。これは、長く愛される家づくりにおいて非常に重要な視点です。

オーガニックハウスにお住まいの皆様へ

フランク・ロイド・ライトはこう言いました。 「建築とは、自然の一部であるべきだ」

東別院を訪れる際は、ぜひ少し離れた場所から建物の全景を眺めてみてください。 大きな屋根が作り出す影の美しさ、空との境界線、そして建物が醸し出す安心感。

ライトがかつてこの地で感じたであろうインスピレーションは、現代の私たちの住まいづくりにも、確かなヒントを与えてくれるはずです。

週末のひととき、建築の巨匠が歩いた足跡を辿りながら、ご自身の「理想の住まい」や「居心地の良さ」について想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

出典:[Higashi Betsuin (Naka-ku, Nagoya) BW hdsr 17]by Hyppolyte de Saint-Rambert, via Wikimedia Commons

【Information】真宗大谷派名古屋別院(東別院)

住所: 名古屋市中区橘2-8-55

アクセス: 地下鉄名城線「東別院駅」4番出口より徒歩約3分

公式サイト: https://www.ohigashi.net/

※毎月開催される「暮らしの朝市」など、イベントに合わせて訪れるのもおすすめです。

distinct Editorial team

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Published  

2026/5/22

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2026/5/22

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