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軽井沢の" No.7 " 

Karuizawa's "No. 7"              

自然と芸術が共鳴する軽井沢・セゾン現代美術館への誘い — マーク・ロスコ、二つの「No.7」を巡る旅

出典:[220930 Sezon Museum of Modern Art Karuizawa Nagano pref Japan06s3] by 663highland, via Wikimedia Commons

フランク・ロイド・ライトの「有機的建築(オーガニック・アーキテクチャー)」の思想を受け継ぎ、自然と調和した心地よい住まいを提案する「オーガニックハウス」。日々の暮らしの中で、空間の広がりや光の移ろい、そして自然との一体感を大切にされているオーガニックハウスのお客様にこそ、ぜひ訪れていただきたい場所があります。

それが、豊かな緑に抱かれた軽井沢に佇む「セゾン現代美術館」です。今回は、同館が所蔵する抽象表現主義の巨匠マーク・ロスコの《No.7》(1960年)と、世界的なアート市場で注目を集めたもう一つの《No.7》(1951年)を対比させながら、自然と芸術が融け合う特別な空間の魅力をご紹介します。

出典:[220930 Sezon Museum of Modern Art Karuizawa Nagano pref Japan03s3] by 663highland, via Wikimedia Commons

フランク・ロイド・ライトの思想と響き合う、軽井沢の森の美術館

オーガニックハウスが大切にしている「Design For The Nature」のコンセプト。それは、建物が自然の一部となり、環境と美しく調和するというフランク・ロイド・ライトの哲学に基づいています。

1981年に軽井沢へと移転・開館したセゾン現代美術館もまた、この思想と深く響き合う存在です。同館の庭園は彫刻家の若林奮が基本プラン構想を手がけており、浅間山の麓に広がる自然環境に見事に溶け込んでいます。一度つくられた権威にとらわれず、「時代精神の根據地」として歩み続ける美術館のあり方は、自然の理にかなった普遍的な美を追求するオーガニックハウスの精神とも重なります。

マーク・ロスコ、二つの「No.7」が語るもの

セゾン現代美術館のコレクションの核の一つが、戦後のアメリカ現代美術です。中でもひときわ深い精神性を放っているのが、マーク・ロスコの《No.7》(1960年)です。興味深いことに、アート市場の歴史には、世界を熱狂させたもう一つの有名な「No.7」が存在します。

1. 圧倒的な熱量と市場を席巻した《No.7》(1951年)

2021年、サザビーズで開催された歴史的な「マックロウ・コレクション」のオークションに登場したのが、1951年に制作されたロスコの《No.7》です。高さ2.4メートルを超えるこの大作(240.7 × 138.7 cm)は、ロスコが独自の「カラーフィールド・ペインティング(色面派)」のスタイルを確立した初期の傑作です。推定落札価格が7,000万〜9,000万米ドル(当時のレートで約80億〜100億円以上)と設定されたこの作品は、ニューヨークのアートシーンの熱気と、戦後アメリカのダイナミズムを象徴する圧倒的なエネルギーに満ちています。

2. 軽井沢の森で深い思索に誘う《No.7》(1960年)

一方、セゾン現代美術館の展示室に静かに佇むのは、それから約10年後、1960年に描かれた《No.7》です。この時期のロスコの作品は、より内省的で、精神の深淵を覗き込むような深みを持っています。サザビーズのオークション会場という熱狂的な「動」の空間で脚光を浴びた1951年の作品に対し、軽井沢の《No.7》は、森の静寂という「静」の環境で鑑賞者との1対1の対話を待っています。作品の前に立つと、幾重にも塗り重ねられた色彩が呼吸しているかのように感じられます。

有機的な空間で深まる、芸術との対話

フランク・ロイド・ライトは空間の連続性や自然光の取り入れ方を極めました。オーガニックハウスにお住まいの方々は、素材の温もりや空間がもたらす心の平穏を、日常的に肌で感じていらっしゃることでしょう。

ロスコの絵画もまた、単なる平面の「絵」ではなく、鑑賞者を包み込む「空間」そのものです。軽井沢の澄んだ空気の中で、セゾン現代美術館の《No.7》と向き合う時間は、オーガニックハウスで過ごす上質な日常の延長線上にある、至福のひとときとなるはずです。

出典:[220930 Sezon Museum of Modern Art Karuizawa Nagano pref Japan05s3] by 663highland, via Wikimedia Commons

次の週末は、日常の喧騒から少しだけ離れて、軽井沢の森へ足を運んでみませんか。自然と芸術が織りなす「有機的な空間」が、皆様の暮らしに新たなインスピレーションをもたらしてくれることでしょう。

参考リンク

・セゾン現代美術館 コレクション(マーク・ロスコ《No.7》所蔵)https://smma.or.jp/collection

・Mark Rothko《No. 7》https://amzn.asia/d/0bu6eZca

distinct Editorial team

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Design

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Published  

2026/6/30

distinct Editorial team

2026/6/12

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